床下のカビ除去費用|掲載業者の公式料金と、50㎡に当てはめた想定例

床下のカビ除去費用を、掲載業者が公式サイトに載せている料金から整理しました。除カビの単価は1㎡あたり1,800〜4,400円で、坪単価や100㎡未満の一式で示す業者もあります。
床下50㎡に当てはめた想定例、調査・菌検査の費用、防湿・換気の基準、床下浸水と火災保険、見積もりで確かめることを解説します。
目次
床下のカビ除去費用は「単価×面積」か「一式」で決まる

この記事のポイント
- 掲載業者が公式サイトに載せる床下の除カビの単価は1㎡あたり1,800〜4,400円(清掃だけなら1,320円〜の例も)。坪単価や「20坪まで一律」で示す業者もある
- 同じ床下でも、木部と基礎コンクリートで単価を分ける業者、100㎡未満を一式にする業者があり、書き方がそろっていない
- 含水率の測定や菌検査は別料金のことが多い。見積もりでは調査費・防湿工事・保証を同じ条件にそろえて比べる
床下のカビ除去費用は、床下の面積に単価を掛ける業者と、一定の広さまでを一式で受ける業者に分かれます。床下に対応する掲載業者の公式サイトを確認したところ、床下の金額を載せていたのは11サイトで、ほかは現地調査のあとの見積もりでした。
この記事では、掲載業者の公式サイトにある床下の料金(2026年10月24日確認)を並べ、見積もりで確かめたい点をまとめました。
掲載業者が公式サイトに載せている床下の料金

税込・税抜は公式サイトの表記のままです。「〜」は最低額で、カビの量や床下の状態で上がります。
| 業者(所在地) | 床下の料金 | 前提・別にかかる費用 |
|---|---|---|
| カビ取リフォーム(東京都) | 床下基礎コンクリート 1,800円〜/㎡、床下木部(大引き含む)2,300円〜/㎡(税込) | 相談・現地調査・見積もりは無料。詳しい原因調査や特殊な検査は別料金の場合あり |
| カビバスターズ東京(東京都) | 床下 3,300円〜/㎡、床下清掃 1,320円〜/㎡(税込) | 床下・小屋裏など特殊な場所の調査は別料金。交通費・駐車場代は別 |
| カビバスターズ福岡(福岡県) | 床下木部 3,000円〜/㎡、床下基礎コンクリート 3,500円〜/㎡(税抜) | 現地調査は事業所から下道で1時間以内なら無料 |
| MIST工法カビバスターズ本部(株式会社せら)(愛知県) | 100㎡未満 550,000円〜、100㎡以上 4,400円〜/㎡(税込) | 床下の真菌検査から清掃・カビ除去までの料金。同じ金額をカビバスター隊・カビバスターズ大阪・カビバスターズ沖縄・カビバスターズ仙台(税抜で表記)も掲載 |
| 防カビ技研(埼玉県) | 消毒プラン:20坪まで一律 70,000円、20坪を超えると1坪 3,000円追加。安心保証プラン:1坪 10,000〜13,000円が目安(最低10坪)(税込) | 3年間の定期メンテナンスは50,000円(税込)。床下の高さは35cm以上が目安 |
| ハーツクリーン(神奈川県) | 事例:新築戸建ての基礎部 132.5㎡ 作業費 1,756,898円(税込) | 問い合わせから施工後の調査を含む完了報告まで約半年の事例 |
このほか、カビバスターズ京都・カビバスターズ岡山・カビバスターズ千葉・エンジョイワーク(広島)・ベストティアーズ24は、床下を「要見積もり」としています。カビバスターズ京都は、面積だけで金額を示せない理由として、作業の内容や素材で費用が変わることを挙げています。
木部と基礎、どちらが高いかは業者で逆
カビ取リフォームは基礎コンクリート(1,800円〜)より木部(2,300円〜)を高く、カビバスターズ福岡は木部(3,000円〜)より基礎コンクリート(3,500円〜)を高くしています。単価の安い高いだけで比べず、どこを何㎡処理するかを見積書で確かめてください。
床下50㎡の家に当てはめた想定例
単価だけでは総額が見えにくいので、1階の床下を50㎡(約15坪)とした想定例で、公式の単価をそのまま掛けてみます。実際は木部と基礎の面積が床面積と同じにはならず、調査費・出張費・防湿工事も加わるため、目安として見てください。
| 公式サイトの単価 | 50㎡(約15坪)に当てはめた計算 |
|---|---|
| カビ取リフォーム 基礎コンクリート 1,800円〜/㎡(税込) | 90,000円〜 |
| カビ取リフォーム 木部 2,300円〜/㎡(税込) | 115,000円〜 |
| カビバスターズ福岡 木部 3,000円〜/㎡(税抜) | 150,000円〜(税抜) |
| カビバスターズ東京 床下 3,300円〜/㎡(税込) | 165,000円〜 |
| 防カビ技研 消毒プラン(20坪まで一律・税込) | 70,000円 |
| 防カビ技研 安心保証プラン 1坪 10,000〜13,000円(税込) | 150,000〜195,000円 |
| MIST工法カビバスターズ本部 100㎡未満(税込) | 550,000円〜 |
同じ50㎡でも7万円から55万円以上まで開きます。差が出るのは、真菌検査を含むか、清掃と消毒だけか、防カビ処理と保証まで入るかといった作業の中身の違いです。
金額の低い順に選ぶ前に、作業内容をそろえて比べてください。
想定例は、各社の公式サイトの単価に面積を掛けただけの計算で、各社の見積もり額ではありません。
床下の調査・検査にかかる費用

床下は住んでいる人が見られない場所なので、最初に調査が入ります。見積もりまで無料の業者と、調査や検査を別料金にする業者があります。
- 無料の例
- カビ取リフォームは相談・現地調査・見積もりを無料とし、詳しい原因調査や特殊な検査は別料金の場合があると書いています。防カビ技研は、ふき取り検査(ATP測定)と含水率測定を無料点検として案内しています
- 床下診断
- カビバスターズ岡山は、床下診断を施工の有無にかかわらず調査費2〜3万円+交通費とし、確認日の時点では無料のキャンペーン中としていました
- 含水率の測定
- カビバスターズ本部・大阪・沖縄などは33,000円〜(税込・報告書なし)。カビバスターズ京都は現地調査と含水率測定の一式で55,000円(税込)
- 菌の検査
- 落下菌検査 1枚 4,400円〜、付着菌検査 1か所 27,500円〜(税込)が、カビバスターズ各社の料金表に並んでいます。カビバスターズ本部は、一軒家の床下全域を落下菌検査した費用例を約100,000円(採取費用・報告書作成費は別)としています
菌検査はカビの種類や広がりを数字で残したいときに使います。施工会社や売主と話し合う材料にする、保険会社に状況を示す、といった目的がなければ、まず無料の現地調査で範囲を見てもらうところからで足ります。
床下のカビは自分で取れるか
床下に入れる高さがあっても、自分での除去はおすすめしません。カビバスター隊は公式サイトで、床下のカビ取りは広い範囲に及ぶため、きちんとした装備がないと大量の胞子を吸い込むおそれがあると説明しています。
東京都の「健康・快適居住環境の指針」は、カビを除去するときに換気、ゴム手袋・マスクの着用、胞子を飛ばさない工夫を挙げています。狭く暗い床下でこれを守るのは難しく、木材の奥まで入ったカビは表面を拭いても残ります。
自分でできるのは、床下点検口から照らして写真を撮り、においや床の浮きと一緒に業者へ伝えるところまでです。写真があると、現地調査の前に概算を聞きやすくなります。
床下にカビが出る原因と、防湿・換気の基準

国土交通省のガイドラインの解説は、床下を「地面からの水蒸気等により湿気がたまりやすい場所」としています。木材腐朽菌やヤマトシロアリが乾燥に弱いため、床下の防湿と換気を求めていると説明しています。
カビを取っても、湿気の入り口が変わらなければまた生えます。
見積もりで防湿や換気の工事を勧められたら、住宅金融支援機構の【フラット35】技術基準を物差しにできます。
- 防湿
- 床下に厚さ60mm以上のコンクリートを打つか、厚さ0.1mm以上の防湿フィルムを敷きつめる
- 換気
- 外周の基礎に、有効換気面積300cm²以上の床下換気孔を4m以内ごとに設ける(ねこ土台なら、土台の全周に1mあたり75cm²以上)
- 基礎断熱
- 床下換気孔を設けない工法。床下全面に厚さ0.1mm以上の防湿フィルムを敷き、コンクリートか乾いた砂で50mm以上押さえる
今の家がこの基準を満たしているか、満たしているのに湿気がこもるのはなぜか(配管の水漏れ、雨水の流れ込み、換気孔の前に物を置いている等)を説明してくれる業者なら、追加工事が本当に要るかを判断しやすくなります。
床下浸水のあとのカビと、火災保険

床下浸水のあとは、まず泥を出して乾かします。厚生労働省は、浸水した家屋の感染症予防では清掃と乾燥が最も重要とし、床下や庭など屋外の消毒は原則不要としています。
消石灰はアルカリ性で、肌や目に触れると炎症を起こすので、まくときは注意が要ります。
乾かしても床下からカビ臭さが消えない、木材に黒い斑点が広がってきた、というときに業者を呼びます。
費用を火災保険で出せるかは、契約に水災の補償が付いているかと、その支払い条件しだいです。日本損害保険協会は、洪水による床上浸水などの水災を補償の対象にする商品があり、その内容は保険会社で違うとしています。
三井住友海上の一部の商品のように「床上浸水または地盤面より45cmを超える浸水」を条件にする例もあります。床下浸水だけで支払われるかは、契約している保険会社か代理店に確認してください。
見積もりで確かめること
- 処理する場所と面積(木部・基礎コンクリート・断熱材のどこを何㎡か)
- 調査・含水率測定・菌検査が無料か有料か、報告書が付くか
- 防カビ処理の薬剤と、効果の目安
- 防湿シート・調湿材・床下換気扇など、湿気対策の工事が含まれるか別料金か
- 保証の有無と条件。プレモは床下の防カビ工事に3年保証(再発が10㎡以内なら無償で再施工)、防カビ技研は安心保証プランに5年の保証を付けている。一方、カビバスターズ本部は施工後の保証を業界全体として基本的に受けていないとFAQで説明している
- 出張費・交通費・駐車場代と、床下点検口のある部屋の荷物をどかす必要があるか
相見積もりは、上の項目をそろえたうえで2〜3社に頼みます。カビ取り全般の料金の見方はカビ取り業者の料金相場と見積もりの見方にまとめています。
よくある質問
床下の防カビ処理は必要ですか?
カビを取るだけで湿気の原因が残ると、また生えます。国土交通省のガイドラインの解説は、床下は地面からの水蒸気などで湿気がたまりやすいとして、防湿と換気を求めています。防カビ処理を頼む前に、湿気がどこから来ているかを業者に見てもらってください。
床下浸水のあと、床下の消毒は必要ですか?
原則として要りません。厚生労働省は、浸水した家屋では清掃と乾燥が最も重要とし、床下や庭など屋外の消毒は原則不要としています。泥を出して乾かしてもカビ臭さが残るときは、業者に床下を見てもらってください。
床下が低くても業者に頼めますか?
業者ごとに作業できる高さの目安があります。防カビ技研は、床下の高さ35cm以上を目安にしています。問い合わせのときに、点検口の場所と床下のおおよその高さを伝えると、作業できるかを先に確かめられます。
新築なのに床下にカビが出ました。どうすればいいですか?
自分で業者を呼ぶ前に、写真を残して売主か施工会社へ連絡してください。補修の責任と費用の持ち方を先に決めるためです。くわしい手順は「新築でカビだらけになったら」の記事にまとめています。
まとめ
- 掲載業者の床下の除カビの公式単価は1㎡あたり1,800〜4,400円。坪単価や一式で示す業者もあり、書き方がそろっていない
- 床下50㎡の想定例では、単価をそのまま掛けても7万円から55万円以上まで開く。差は検査・防カビ・保証など作業の中身から来る
- 含水率測定や菌検査は別料金のことが多い。まず無料の現地調査で範囲を見てもらう
- 防湿・換気の工事を勧められたら、【フラット35】技術基準の防湿・換気の基準と比べて必要かを聞く
- 床下浸水のあとは清掃と乾燥が先。保険は水災補償の支払い条件を保険会社に確認する
床下のカビ除去に対応する専門業者(40社)を、Google口コミの評価順で比較できます。
参考(2026年10月24日確認)
- 国土交通省「『木造建築物の耐久性に係る評価のためのガイドライン』解説」
- 住宅金融支援機構「【フラット35】技術基準のご案内 耐久性・可変性に関する基準」
- 厚生労働省「浸水した家屋を清掃される方へ」
- 厚生労働省「浸水した家屋の感染症対策」
- 東京都「健康・快適居住環境の指針(平成28年度改定版)」
- 日本損害保険協会「損害保険Q&A 問51 どの種類の火災保険でも、補償される範囲は同じですか。」
- 三井住友海上「【火災保険】水災で保険金が支払われる条件を教えてください。」
- 床下の料金・調査費・保証(各社の公式サイト):カビ取リフォーム/カビバスターズ東京/カビバスターズ福岡/株式会社せら/カビバスターズ本部/カビバスター隊/防カビ技研/ハーツクリーン(施工事例)/カビバスターズ京都/カビバスターズ岡山/プレモ/カビバスターズ本部(よくある質問)
本記事は掲載業者の公式サイトおよび公的機関の公開情報をもとに編集部が作成した一般的な解説です。個別の症状・建物の状態については、各業者の現地調査や医療機関にご相談ください。料金・対応内容は業者ごとに異なります。
