MENU

天井・壁(クロス)のカビ|原因・天井裏まで広がったとき・業者の料金と張り替えとの違い

2026年10月24日更新 カビ取り業者ナビ編集部

壁紙や天井のカビは、結露・雨漏り・配管の漏水・断熱不足のどこかから水が届いて生えます。表面を拭くだけでは戻る理由、天井裏・屋根裏まで広がったときの見立て方、業者の除去の流れと公式サイトに載っている料金、クロス張り替えとの違い、賃貸や火災保険で確認することをまとめました。

目次
  1. 壁・天井のカビは「水がどこから来ているか」がすべて
  2. 表面のカビか、下地まで来ているか
  3. 天井のカビは「上に何があるか」で原因が変わる
  4. 天井裏・屋根裏までカビが広がっているとき
  5. 専門業者の除去は何をするのか
  6. 壁・天井のカビ取り業者の料金(公式サイトの公開例)
  7. クロス張り替えで済ませていいケース・いけないケース
  8. 賃貸の場合と、火災保険の確認
  9. 再発させないための建物側の対策
  10. 見積もりで確認すること
  11. よくある質問
  12. まとめ

壁・天井のカビは「水がどこから来ているか」がすべて

外からの湿気か室内の結露かを見分けて調べる図解

この記事のポイント

  • 居室の壁・天井のカビには水の出どころがある。結露・雨漏り・漏水・内部結露のどれかを特定する
  • クロスの浮き・柔らかさ・輪染みは下地まで来ているサイン。張り替えだけでは再発する
  • 原因の見立てを語れる業者を選び、除カビ → 乾燥 → 防カビ → 復旧の順で進める

壁・天井のカビを業者に頼む前に、まず押さえたいのが水の出どころです。浴室と違い、居室の壁や天井は本来カビが出る場所ではありません。

出ているなら、どこかから水分が届いています。

原因は大きく4つに分かれます。

原因出やすい場所見分けるヒント
結露北側の外壁に面した壁、窓まわり、家具の裏、部屋の隅冬に悪化する。窓ガラスにも結露がある。家具を動かすと裏が黒い
雨漏り・外壁からの浸水天井、外壁側の壁の上部、窓枠の上雨の後に濡れる、輪染み(茶色い縁)がある、壁紙が浮く
配管の漏水キッチン・浴室・トイレに隣接する壁、上階の水回りの下の天井雨と関係なく湿っている。水道を使うと音や湿りが出る
断熱不足・気密のすきま壁の中、天井裏、コンセントまわり壁の内部で結露する「内部結露」。表面より裏側からカビが出る

原因を特定しないままカビだけ取っても、水が届き続ければまた生えます。壁・天井のカビ取りでは、除カビの技術より原因の見立てが業者選びの決め手です。

表面のカビか、下地まで来ているか

冷えた外壁に結露が流れ、巾木沿いにカビが出る断面図

ビニールクロスの表面に点状に出た初期のカビなら、自分で拭き取れることもあります。掲載業者のハーツクリーンは、ビニールクロスのカビにエタノールなどを使う方法を公式サイトで紹介し、掃除機でカビを直接吸わないよう注意しています。

拭き取りは換気をしながら行います。当てはまるサインがあれば、クロスの裏や下地(石膏ボード・合板)まで進んでいる可能性があり、業者の領域です。

  • クロスの継ぎ目が浮いている、めくれている
  • 壁を押すと柔らかい、ふかふかする
  • 拭いても数日で同じ形に戻る(裏から出ている)
  • 茶色い輪染みや、表面が波打っている
  • 部屋がカビ臭いのに、見える範囲のカビが少ない
  • 天井や高い位置に出ている(自分での作業は落下・薬剤飛散の危険がある)

天井のカビは「上に何があるか」で原因が変わる

屋根と外壁から雨水が入り、天井にカビが広がる住宅の断面図

天井のカビは、真上に何があるかで疑う原因が変わります。

最上階・一戸建ての2階

屋根の雨漏りや屋根裏の結露が候補です。

マンションの中間階

上階の水回りからの漏水も候補です。

天井裏は点検口から確かめられることがあります。屋根裏まで見てもらうなら、屋根裏に対応する業者から探すと早いです。

お風呂の天井のカビは、浴室のカビ取りの記事で扱っています。

天井を自分で処理するときの注意

天井は脚立に乗って上を向いての作業になり、薬剤が顔や目に落ちやすくなります。塩素系の薬剤を使うなら、国民生活センターが呼びかけるとおり単独で使い、換気と保護具を欠かさないでください。

広い範囲の天井は、自分で処理しようとせず相談するほうが安全です。

天井裏・屋根裏までカビが広がっているとき

点検口から天井裏と床下の見えにくいカビを確かめる住宅の断面図

天井の表面だけでなく、天井裏(屋根裏・小屋裏)の野地板や垂木、断熱材までカビが出ていることがあります。天井のシミが広がる、2階の部屋がカビ臭い、雨のあとに天井が湿るといったときは、天井裏を疑ってください。

天井裏は狭く、夏は高温になり、梁から足を外すと天井板を踏み抜くおそれがあります。点検口から懐中電灯で照らして写真を撮るところまでにとどめ、中に入る作業は業者に任せます。

雨漏りが原因のとき

カビ取りより先に屋根や外壁の修理が要ります。カビ取り業者と屋根・防水の業者のどちらに先に連絡するかは、雨のたびに濡れるかどうかで決めます。

結露が原因のとき

室内の湿った空気が天井裏に上がり、冬に屋根の裏側で結露します。換気口の不足や、浴室・キッチンの換気ダクトから漏れる湿気も原因になるので、換気の見直しまで提案できる業者を選びます。

天井裏の料金は、現地調査のあとの見積もりが基本です。屋根裏・天井裏の金額を公式サイトに載せている掲載業者は、今回の確認では見つかりませんでした。

掲載業者の公式サイトの記載は次のとおりです(2026年10月24日確認)。

カビバスターズ本部
天井裏・屋根裏も対応し、点検口からの調査もできるとFAQで説明。料金の記載はなし
カビバスターズ福岡
室内や屋根裏の除カビは材質などで価格が変わるため、問い合わせで案内
カビバスターズ東京
床下や小屋裏など特殊な場所の調査は別料金

天井裏まで頼むなら、見積もりで断熱材を交換するか、天井側のクロスの補修まで入るかを確かめてください。屋根裏・天井裏に対応するカビ取り業者(27社)から、口コミの評価順で探せます。

専門業者の除去は何をするのか

壁の中と天井裏のカビを水分計で調べる作業員

業者ごとに工法名は違いますが、公式サイトの記載を見比べると工程はほぼ共通です。

  1. 調査目視や含水率の測定に加え、必要に応じてクロスをめくって下地を確かめる。菌検査を行う業者もある
  2. 養生床・家具・コンセントを保護し、薬剤の飛散を防ぐ
  3. 除カビ素材に合う薬剤で表面と、届く範囲で下地を処理する。色素を分解する工程を入れる業者もある
  4. 乾燥送風や除湿で下地を乾かす。ここを省くと再発しやすい
  5. 防カビ処理再発を抑える薬剤やコーティング
  6. 復旧必要ならクロスの張り替えや下地補修。内装工事まで請ける業者と、カビ処理だけの業者がある

作業時間の目安も公式サイトで公開されています。カビ取りキングは壁1〜2面で3〜5時間、クロスの張り替えを含むと2日間、カビゼロは壁1〜2面でおおよそ1〜3時間としています。

原因がはっきりしない場合は、有料の調査を先に頼む方法もあります。公式サイトで公開されている調査費の例です。

ハーツクリーン
カビ発生原因調査 198,000円(税抜、調査・検査・報告書)
オールワン
現地調査と含水率検査 一式33,000円(税込)

壁・天井のカビ取り業者の料金(公式サイトの公開例)

壁・天井を専門業者に頼んだときの金額を、当サイトの掲載業者が公式サイトに載せている例から抜き出しました。壁・天井は面積と下地の状態で金額が動くため、㎡単価と最低料金の両方を見てください。

業者(所在地)壁・天井の金額前提・別にかかる費用
カビ取りキング(埼玉県)壁・天井 95,000円〜。2,500円/㎡(防カビコーティング込み)基本料金 70,000円(薬剤・人件費・諸経費)。クロス張り替え・補修 1,700円/㎡
カビゼロ(神奈川県)2,500円/㎡基本料金 70,000円+税(カビ取り・防カビ込み)。クロス張り替え 1,700円/㎡
エルイズビー(沖縄県)表面カビの除カビ・防カビ 2,200円/㎡。参考:6畳間の天井・壁全体 10万円(税込)10㎡までは最低施工価格 29,700円
守礼ホーム(沖縄県)軽汚染 2,000〜3,000円/㎡、中汚染 3,000〜4,000円/㎡、重汚染 4,000〜5,000円/㎡県外・離島は交通費が別
ベストティアーズ24(北海道)壁紙の表面カビ除去 20,000円〜。事例:寝室の壁紙裏 37,500円防カビ処理 15,000円〜、薬剤費・出張費は別
ハーツクリーン(神奈川県)事例:窓周辺の壁 40㎡ 100,000円交通諸経費 10,000円〜(税抜)が別
カビバスターズ東京(東京都)壁紙(クロス)1,650円/㎡〜、天井(ジプトーン)2,750円/㎡〜、天井(和室)3,300円/㎡〜(税込)交通費・駐車場代は別
カビ取リフォーム(東京都)室内壁クロス 1,500円〜/㎡、室内天井クロス 2,000円〜/㎡(税込)相談・現地調査・見積もりは無料

㎡単価だけを見ると1,500〜3,300円の幅に収まり、天井は壁より高めに設定する業者があります。ただし基本料金や最低施工価格の差で総額は変わります。

カビ取りキングは、カビ取りとクロス張り替え、防カビまで行うと15万〜20万円になることが多いと公式サイトで説明しています。

写真だけの概算は参考にとどめ、現地調査のうえで比べてください(料金の見方)。

クロス張り替えで済ませていいケース・いけないケース

新しい壁紙の下の下地にカビが残り、表に戻ってくる様子の断面図

「壁紙を替えれば新品になる」と考えがちですが、下地にカビが残っていると、新しいクロスの裏でまた広がります。表に出てきたときには、下地処理と張り替えをもう一度頼むことになります。

状態対応
クロス表面のみ。下地は乾いていて汚れていない除カビのみ、または除カビ後に張り替え
クロス裏側にカビ。下地表面に黒ずみクロスをはがして下地の除カビ・防カビ → 乾燥 → 張り替え
下地が湿っている・柔らかい・崩れる原因(雨漏り・漏水)を先に止め、下地交換を含む内装工事。カビ取りだけでは解決しない
断熱材まで湿っている(内部結露)壁を開けて断熱材の交換・気密改善。建築の専門業者と連携できるカビ取り業者へ

張り替えを内装業者に、除カビをカビ取り業者に分けて頼むなら、除カビ → 乾燥 → 張り替えの順番と日程を両者で合わせる必要があります。両方を一括で請ける業者を選べば、調整の手間が減ります。

賃貸の場合と、火災保険の確認

台風のあとの家で、雨水の跡とカビを点検する作業員

賃貸の部屋で壁や天井にカビが出たら、自分で業者を呼ぶ前に管理会社か大家に連絡します。写真を残しておくと、原因や範囲の説明がしやすくなります。

賃貸:結露に気づいたら知らせる

国土交通省の原状回復ガイドラインは、結露は建物の構造上の問題であることが多いとしています。一方、借主が結露に気づきながら貸主に知らせず、拭き取りなどの手入れも怠って壁などを傷めた場合は、通常の使い方を超える損耗と判断されることが多いとしています。

気づいた時点で知らせることが、退去時の費用負担を左右します。

持ち家:配管の漏水なら火災保険

持ち家で、配管の漏水が原因なら火災保険も確かめてください。日本損害保険協会は、給排水設備の事故による水濡れを、住宅総合保険が補償する損害の一つに挙げています。

カビ取りの費用まで対象になるかは契約と原因によるため、保険会社か代理店に確認が必要です。

再発させないための建物側の対策

家具の裏のカビと、壁から離した配置の見直しを示す図解

結露

家具は後ろの壁から5cm以上離す。窓などの結露はこまめに拭き取る。

冷えやすい部屋は断熱材の補強や二重窓も検討する(東京都「健康・快適居住環境の指針」)

湿度
通気・換気・除湿で室内の湿度を60%以下に保ち、冬も加湿器を使いすぎない(東京都アレルギー情報navi.)
換気
24時間換気を止めず、家具で給気口をふさいでいないか確かめる
雨漏り・漏水
カビ取りより先に止水する。水が止まらないままでは防カビ処理の効果も続きにくい
押し入れ・クローゼット
北側の押し入れは床や側壁にスノコを置き、空気の通り道を作る(東京都「健康・快適居住環境の指針」)。荷物を壁から離し、ときどき扉を開けて換気する(押し入れ・クローゼットに対応する業者)

見積もりで確認すること

  • 原因の見立てが、見積書か説明に入っているか
  • 下地まで処理するのか、クロス表面だけなのか
  • 乾燥工程の有無と日数(当日仕上げか、数日かけるか)
  • 張り替え・下地補修まで含むか、別の業者が必要か
  • 防カビ処理の範囲と、保証の有無・条件
  • 調査や検査が有料か無料か、施工すると調査費が差し引かれるか

よくある質問

クロスを張り替えればカビは解決しますか?

いいえ、下地にカビが残ったまま張り替えると、新しいクロスの裏でまた広がります。張り替える場合も、下地の除カビ・乾燥・防カビを先に行うのが基本です。どこまで処理が要るかは、本文の「クロス張り替えで済ませていいケース・いけないケース」を目安にしてください。

天井のカビは自分で取れますか?

ビニールクロス表面の狭い範囲なら、自分で拭き取れることもあります。ただし上を向く作業で薬剤が顔に落ちやすく、脚立からの転落の危険もあります。範囲が広い、雨漏りが疑われる、拭いてもすぐ戻る場合は業者に相談してください。

壁のカビ取りは何時間くらいかかりますか?

壁1〜2面なら半日以内に終わる例が公開されています。カビ取りキングは3〜5時間、カビゼロはおおよそ1〜3時間としています。クロスの張り替えまで行う場合は、カビ取りキングでは2日間の工程です。

防カビ処理の効果はどのくらい続きますか?

業者の公式サイトでは、2〜3年程度という説明が見られます。カビ取りキングとカビゼロは防カビコーティングの効果を通常2〜3年程度とし、湿度や部屋の使い方で前後すると書いています。保証期間は業者ごとに違うため、見積もりの際に条件まで確認してください。

まとめ

  • 居室の壁・天井のカビには水の出どころがある。結露・雨漏り・漏水・内部結露のどれかを特定する
  • クロスの浮き・柔らかさ・輪染みは下地まで来ているサイン。張り替えだけでは再発する
  • 公開されている㎡単価は1,500〜3,300円。最低料金と張り替えの有無で総額が変わる
  • 天井裏・屋根裏まで広がっていたら、雨漏りか結露かを先に見立て、断熱材の扱いまで見積もりで確かめる
  • 賃貸は先に管理会社へ連絡し、結露に気づいたら放置しない
  • 原因の見立てを語れる業者を選び、除カビ → 乾燥 → 防カビ → 復旧の順で進める

壁・天井に対応するカビ取り専門業者(54社)を、Google口コミの評価順で比較できます。

参考(公的機関の資料は2026年10月13日、業者の公式サイトは2026年9月と10月24日に確認)

本記事は掲載業者の公式サイトおよび公的機関の公開情報をもとに編集部が作成した一般的な解説です。個別の症状・建物の状態については、各業者の現地調査や医療機関にご相談ください。料金・対応内容は業者ごとに異なります。