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カビの健康被害|アレルギー・ぜんそく・小児・高齢者がいる家庭で気をつけること

2026年10月13日更新 カビ取り業者ナビ編集部

カビの健康被害として、厚生労働省や日本呼吸器学会などはぜんそくの悪化、アレルギー、夏型過敏性肺炎などを挙げています。公的機関の情報をもとに、関係しうる症状、子どもや高齢者・持病のある方がいる家庭で優先すべき対策、受診と業者への相談の目安を整理しました。

この記事は医療行為の代わりにはなりません。症状がある場合は医療機関を受診してください。

ここでは、公的機関や学会が一般向けに公開している情報の範囲で、住環境のカビと健康の関係と、住まい側でできる対策を整理しています。

目次
  1. カビの健康被害として公的機関や学会が挙げているもの
  2. 特に注意したい家庭
  3. 健康面で気をつけたい場所と、見えないカビのサイン
  4. 住まい側でできる対策の優先順位
  5. 自分でカビを取るときに吸い込まない工夫
  6. 業者に頼むときに健康面で確認すること
  7. 医療機関への相談の目安
  8. よくある質問
  9. まとめ

カビの健康被害として公的機関や学会が挙げているもの

部屋の隅のカビの近くで、子どもがせきをしている家族の図解

この記事のポイント

  • 公的機関や学会は、室内のカビをぜんそく・アレルギー・一部の肺炎の要因に挙げている。症状があれば受診を
  • 小児・高齢者・アレルギー・免疫抑制・妊娠中の家庭は、寝室・寝具・エアコンから優先して対策
  • 湿度60%以下を目安に、除去と原因対策を並行する。業者には家族構成を事前に伝える

カビ(真菌)の胞子は空気中に浮かび、呼吸と一緒に吸い込まれます。厚生労働省のリーフレットは、カビが喘息の再発・悪化やアレルギーの原因になりうると説明しています。

同じリーフレットには、初期の症状は咳・痰・倦怠感・息切れなどで、風邪と見過ごされている可能性があるとも書かれています。関係が指摘される主なものは次の5つです。

ぜんそく
環境再生保全機構は、ぜんそくの主な環境アレルゲンにダニ・ペットと並んでカビを挙げています。カビのうちアスペルギルスとアルテルナリアは、重症化との関係が明らかとされています
アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状
くしゃみ、鼻水、目のかゆみ。特定の部屋で悪化する場合は、室内に原因がないか疑ってください
夏型過敏性肺炎
日本呼吸器学会によると、住宅内のトリコスポロンというカビが原因であることが多い肺炎です。乾いた咳・息切れ・発熱が出て、入院や外泊で離れると良くなり、自宅に戻ると悪化する経過が特徴です
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
主にぜんそくのある人で、カビの胞子へのアレルギー反応から咳や痰が続く病気です(日本呼吸器学会)
肺真菌症(感染症)
健康な人に起こることはまれです。ステロイド剤や免疫抑制剤の服用中、抗がん剤治療中など、抵抗力が落ちている人に起こりやすいとされています(日本呼吸器学会)

「家にいると咳が出る」「特定の部屋で症状が出る」「旅行や外泊で良くなる」といった経過がある場合は、医療機関で相談してください。住環境の確認を並行して進めると、原因を絞り込みやすくなります。

特に注意したい家庭

対象理由優先したい対策
乳幼児・小児在宅時間が長く、寝室や床に近い場所にいることが多い寝室・子ども部屋のカビを減らす。床・壁の低い位置、押し入れの布団
高齢者持病の治療で抵抗力が落ちている場合がある寝室と浴室。エアコン内部のカビ
ぜんそく・アレルギーがある方カビが悪化因子になる寝室・エアコン・寝具。除去後の防カビと湿度管理
免疫抑制状態の方(治療中など)肺真菌症が起こりやすい主治医に相談のうえ、居住空間全体の点検
妊娠中の方薬剤を吸い込む作業は避けたい自分での薬剤作業を避け、業者の使用薬剤と換気時間を確認

健康面で気をつけたい場所と、見えないカビのサイン

古い木造の家の天井裏と床下の見えにくいカビを点検する図

  • 部屋に入ると土や墨のような臭いがする
  • 家具の裏、押し入れの奥、窓まわりの壁が黒ずんでいる
  • エアコンの運転開始時にカビ臭がする
  • 結露が多く、冬に窓や壁が濡れている
  • 雨漏り・水漏れの跡(輪染み)がある
  • 浴室の換気が足りず、天井や壁に黒い点が広がっている
  • 畳や布団が湿っぽい

見える範囲にカビが少なくても、壁の裏・天井裏・床下で繁殖していることがあります。臭いや症状が続くのに原因が見つからない場合は、菌検査や含水率の測定ができる業者に調査を頼む方法もあります。

日本呼吸器学会は夏型過敏性肺炎の予防として、エアコンの定期清掃、押し入れの換気と除湿、布団やカーテンの定期的な洗濯、室内の湿度管理を挙げています。

住まい側でできる対策の優先順位

カビ取りのあと、除湿と換気の方法を説明する作業員

  1. 湿度を下げる東京都は室内の湿度を60%以下に保つよう勧めています。湿度計を置き、除湿機・エアコンの除湿・換気を使う。梅雨〜夏と、暖房で結露が出る冬の両方で注意
  2. 寝室と寝具から眠っている間に長く過ごす場所です。布団は干すか乾燥機をかけ、ベッド下に空気を通し、枕元の壁の結露を拭く
  3. 見えているカビを除去する小さな範囲は自分で、広範囲・内部に入ったものは業者に(見分け方)。作業中は症状やアレルギーのある家族を別の部屋へ
  4. エアコン内部を洗浄する部屋の空気を循環させる装置の内部がカビていると、胞子を部屋に送り出すことになる(解説)
  5. 原因を止める結露・雨漏り・漏水・換気不足。ここを直さないと除去しても戻る

ぜんそくの方向けに環境再生保全機構は、加湿器を使わないこと、目に見えるカビは十分に清掃し、できれば専門業者に依頼することを挙げています。まずは血液検査などで自分のアレルゲンを確かめ、それに合った対策をとることが大切とも書いています。

自分でカビを取るときに吸い込まない工夫

マスク・手袋・ゴーグルを付け、窓を開けて換気しながらカビを取る人

作業の前に確認

  • 窓を開けて換気扇を回し、マスクと手袋を着ける。厚生労働省のリーフレットも、カビや消毒薬を吸い込まないよう換気とマスクを呼びかけています
  • 乾いたカビをいきなりこすらない。胞子が舞って広がる
  • 塩素系のカビ取り剤は単独で使い、酸性洗剤と混ぜない。ガスを吸ったときは医師に相談するよう国民生活センターが呼びかけています
  • 症状のある本人は作業をしない。範囲が広ければ業者に任せる

業者に頼むときに健康面で確認すること

  • 使用する薬剤と、施工中・施工後にどれくらい部屋を空ければよいか
  • 乳幼児・高齢者・ペット・アレルギーのある家族がいることを事前に伝える。薬剤や工程を調整できる業者がある
  • 除去作業中の胞子の飛散対策(養生・集塵)をどうするか
  • 施工後の換気と清掃の指示を、書面またはメールでもらう

当サイトの業者ページでは、公式サイトに「子どもやペットがいても使える薬剤か」などの記載がある場合、その内容を「よくある質問」として転記しています。記載がない場合は「公式サイトに記載なし」と表示しているので、問い合わせ時に確認してください。

賃貸住宅なら、業者を探す前に管理会社や大家さんへ知らせてください。国土交通省の原状回復ガイドラインでは、結露を知らせず手入れも怠って広がったカビは、借主の負担になりやすいとされています。

医療機関への相談の目安

せきが続く人が医師に住まいのカビのことを相談する場面

  • 咳・鼻炎などが数週間以上続く、または特定の場所で悪化する
  • 子どもの夜間の咳や、ぜんそくの発作が増えた
  • 夏に自宅で発熱・咳を繰り返し、外泊すると良くなる
  • 毎年夏に決まって咳が出る、体調を崩す(日本呼吸器学会は専門医への相談を勧めています)
  • 免疫抑制状態で、住まいのカビが気になる

受診時に「家にカビがある」「いつからどこに」「掃除や除去をしたか」を伝えると、医師が環境要因を考えやすくなります。

よくある質問

カビが原因かどうかは病院で分かりますか?

検査で手がかりが得られる場合があります。環境再生保全機構は、ぜんそくの方に血液検査でアレルゲンを確かめ、それに合った対策をとるよう勧めています。住まいのカビは業者の現地調査と並行して確認すると、原因を絞り込みやすくなります。

カビを吸い込んでしまったらどうすればいい?

まず換気し、カビのある場所から離れてください。咳・痰・息切れ・発熱などが続くときは医療機関に相談します。厚生労働省のリーフレットは、初期症状が風邪と見過ごされやすいとして、早めに医師に相談するよう呼びかけています。

頭痛やだるさもカビのせいですか?

自分では判断できないため、続く場合は医療機関に相談してください。厚生労働省のリーフレットは初期症状の例に倦怠感を挙げていますが、頭痛との関係は今回確認した公的機関の資料には書かれていませんでした。ほかの病気の可能性もあるので、カビのせいと決めつけないことが大切です。

子どもがいる部屋のカビ取りで気をつけることは?

作業中は子どもを別の部屋に移し、終わってから十分に換気して乾かしてください。塩素系の薬剤は単独で使い、マスクと手袋を着けます。業者に頼む場合は子どもがいることを伝え、使う薬剤と部屋に戻れるまでの時間を確認してください。

加湿器は使わないほうがいい?

ぜんそくやカビのアレルギーがある場合は、使い方に注意が必要です。環境再生保全機構は、ぜんそくの方の対策として加湿器を使わないことを挙げています。使う場合も湿度計で確かめ、東京都が勧める湿度60%以下を超えないようにしてください。

まとめ

  • 公的機関や学会は、室内のカビをぜんそく・アレルギー・一部の肺炎の要因に挙げている。症状があれば受診を
  • 小児・高齢者・アレルギー・免疫抑制・妊娠中の家庭は、寝室・寝具・エアコンから優先して対策
  • 湿度60%以下を目安に、除去と原因対策を並行する。業者には家族構成を事前に伝える

業者を探す場合はカビ取り業者ランキング、または都道府県別の一覧から比較できます。

参考(確認日: 2026年10月13日)

本記事は掲載業者の公式サイトおよび公的機関の公開情報をもとに編集部が作成した一般的な解説です。個別の症状・建物の状態については、各業者の現地調査や医療機関にご相談ください。料金・対応内容は業者ごとに異なります。